令和４年度 福岡県立筑紫中央高等学校（全日制）
第２学期終業式式辞
おはようございます。
学期のけじめをつける終業式は、全生徒と職員が一堂に会して行うことを考えていましたが、福岡県にまたもコロナ警報が出され、それが叶わずズーム対応となり、残念に思っています。それでも、生徒、職員が一人として直接命にかかわるような事態に見舞われることなく今日が迎えられたことを喜び、皆さんの適切な行動に感謝しています。
この機会に私は、この学期中に皆さんの具体的活動を通して受けた感動や筑紫中央高生の将来への可能性を感じたことを胸に、話をします。２学期の始業式で皆さんに諺の「百聞は一見にしかず。」の話をしました。皆さんは、実際に行動して様々なことを目で見て、経験したと思っています。そんな姿を振り返ると、９月には芸術鑑賞を実施することができ、和太鼓ドラム・タオの演奏を全校生徒で鑑賞し、力強い演奏に皆さんは大いに盛り上がり、気持ちも高揚し全校一同が団結した姿、２年生修学旅行では、北海道での様々な体験活動や壮大な景色に感動し、クラスや学年が一致団結する姿、宰都祭では、「結（ゆい）」をテーマとして、相互に信頼し協力し合い努力している姿を思い起こし心から誇らしく、「楽ではないけど楽しい学校」一端を実感してくれたものと受けとめました。宰都祭の一般公開では保護者や中学生で校舎内は賑わい、活気ある文化祭が開催されました。このような皆さんの主体的で前向きな活動と努力は地域社会からの高い評価にも結び付いていると考えています。
そして１０月の中学生体験入学に1500名の参加があったことは、その一つの証でもあると考えています。
先日、校長室の窓越しに、長距離走かマラソンの練習をしている体育の授業を見ました。自分が選んだ内容ではないにもかかわらず、懸命に取り組む姿がありました。それは、まさに自らが努力を重ね成長している姿であり、今後も困難に立ち向かい自分らしく輝く筑中生の雄姿を予期させるものでした。皆さん自分の持てる資質を磨き、能力を高め自分らしく輝いてください。
さて、明日から休みになり自由に使える時間が大きく増えます。夢を描いたり将来を考えたりして様々な体験をし、目標に向けて努力する時間として生かしてほしいと強く願っています。特に３年生は卒業迄６０日です。新しいステージに立つために越えなければならないハードルがあるでしょう。それらのハードルへの挑戦は、これまでの高校生活では未経験の事でしょう。悩みがあり、不安があり、焦りもあるでしょう。最後は自分の努力による力量を高める以外にないことも事実です。そのためにも、自分が求めているのは何かを確認し、今日までの努力を信じ、強い信念をもって残された時間を最大限生かした努力を積みかさねてください。皆さんの可能性を信じ努力の積み重ねを願い、皆さんが望む成果を手にすることを大いに期待しています。
結びに、生徒の皆さんが来年１月１０日に、健康で始業式から学校生活に取り組んでくれることが一番の願いであることを伝えて式辞とします。
令和４年１２月１６日 福岡県立筑紫中央高等学校長 林 節子
校内中庭の紅葉 |