令和５年度 福岡県立筑紫中央高等学校 第３学期始業式式辞
皆さんおはようございます。まずは、能登半島地震によりお亡くなりになられたに方に哀悼の意を表しますと共に、被災地の一日も早い復興を願っております。
改めまして、新年のご挨拶を申し上げます。令和６年が始まりました。予想もしない大地震が能登半島で起き、２日には、飛行機事故と信じがたいニュースが続きました。皆さんも全壊した家屋や山崩れや津波を映像で見た事と思います。今でも行方不明の方の救出が必死でなされている様子に心痛む思いをしている皆さんも多いでしょう。
今日は、本校の校訓である「至誠」「自立」「識見」の中にある「自立」つまり「自らを律し、自らの判断で正しく行動し、世の役に立ち、自らを活かす生徒」について、改めて考えて欲しいと思います。
予期せぬことが起こった時に、自分で判断を下し、そして自分だけでなく、人のために行動できる人になることが校訓の一つです。これは、日頃から、小さな課題に対して、自分で考えて判断をすることから培われます。全く予期してない事が起きた時に、自分で判断できる大人になって下さい。
さて、皆さんの今年の抱負は決まりましたか、私は、皆さんが「本校のめざす生徒像」となるための方策を考えて実行していくつもりです。生徒の皆さんが、筑紫中央にきて良かった、学校生活が充実して楽しいと言えるように学校の環境や授業を充実していきます。
先日、プロ野球の「大谷翔平選手８６のメッセージ」という本を読みました。大谷翔平選手が心がけている夢をつかむパワーのメッセージが書かれています。私はそのメッセージからエネルギーをもらったような気がしました。その中から皆さんに一つのメッセージを紹介します。
「よくばろう！やる前から、あきらめない！」という言葉です。こう加えて説明されていました。「無理だと思わないことが一番大事だと思います。無理だと思ったら終わりです。」
皆さんは、自分には無理だと、何かに挑戦する前に諦めることはありませんか。今年はその殻を破ってみてください。
今年の干支は辰です。昇り龍というように天に向かう龍が描かれていることが多く、昔から立身出世や運気上昇というといった願いが込められ、中国では権力の象徴ともされ、非常に縁起のよい神話・伝説上の生き物です。勢いのある良いのぼり調子である年にするには、待っているばかりではいけません。良いことが起こる前には、そのための努力や日々の積み重ねがあるのです。３年生はいよいよ共通テストが近づきました。また就職する生徒の皆さん、最後まで自分はできると思い、全力で努力してください。本校の生徒全員が、この１年にやるべきことを考え、自ら積極的に行動し、上り龍のように、勢いがある活気ある年になることを記念して式辞とします。
令和６年１月９日 福岡県立筑紫中央高等学校長 林 節子 
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